出演者紹介

第8回 木育・森育楽会の出演者たち

1日目【木と森の魔力編】
木育DAY「木育の黒魔術を操るあやしいやつらに、惑え集え!」

コーディネーター

若杉 浩一(わかすぎ こういち)/WAKASUGI, Koichi
武蔵野美術大学 造形構想学部 クリエイティブイノベーション学科 教授

1959年生まれ 熊本県天草市出身、1984年九州芸術工科大学芸術工学部工業設計学科卒、プロダクトデザイナー。株式会社内田洋行入社、デザイン、製品企画、知的生産性研究所、テクニカルデザインセンターで製品開発と研究開発を行い、2013年、内田洋行のデザイン会社であるパワープレイスにて、ITとデザインのメンバーを集めリレーションデザインセンター設立。一方で、デザインの社会的の意義を求め、2002年から、私的活動で地域や社会のデザインを実践「日本全国スギダラケ倶楽部」を設立。現在、設立18年、会員数2400名に達する。会員が、全国で様々な活動をしている。2019年4月、武蔵野美術造形構想学部 クリエーティブイノベーション学科の教授として着任。地域社会とデザインの未来を模索し、実践、研究している。現在 東京藝術大学非常勤講師を兼務。

コーディネーター/進行

谷知 大輔(たにち だいすけ)/TANICHI, Daisuke
パワープレイス株式会社、ウッドデザイナー

三重大学大学院生物資源学研究科修了。大学では林業従事者の立場から、森林経営・管理を学ぶ。その後、木質建材メーカーに5年間勤務。退職後は非住宅へ木材コーディネート業を行う会社で仕事を行う。同時にNPOを立ち上げ、木材全般のコンサルティング業務に取り組み、高畠町の公共建築で木材調達および流通監理を担当した。現在はパワープレイスにて、地域材活用のみでなく、地域振興の仕事にも従事している。

コメンテーター

津高 守(つたか まもる)/TSUTAKA, Mamoru
JR九州コンサルタンツ(株) 代表取締役社長

大阪府出身。元々、JR九州の技術者であったが、ふと知った日本全国スギダラケ倶楽部の活動に共感して会員に。スギダラ活動を仕事の中心にして暑苦しく活動していた。
楽会には第1回から毎回参加。一昨年に土木・建築関係のコンサルタントに異動。技術者に対して「木」の勉強を如何に進めるかを追求する中で、昨年はパレットで会社の倉庫を作り、今年はさらに若杉さん達の力を借りて北海道新幹線駅のスギダラ化に挑む。
そろそろ名刺に木育インストラクターの肩書きを入れようと目論む、還暦過ぎた痛いオッサンである。

第1部 「森と暮らしをモリアゲる魔術」

 出演 

長野 麻子(ながの あさこ)/NAGANO, Asako
株式会社モリアゲ代表

愛知県安城市生まれ。岡崎高校、東京大学文学部フランス文学科卒。1994年に農林水産省に入省し、林野庁企画課、フランス留学、バイオマス・ニッポン総合戦略検討チーム、国際調整課、㈱電通出向、水産庁水産経営課、食品環境対策室長、大臣官房報道室長、新事業・食品産業政策課長などを歴任。2018年から3年間林野庁木材利用課長として、木材利用を促進するため「ウッド・チェンジ」を各地で叫び続ける。豊かな森を次代につなぐことを勝手に天命と感じ、2022年6月に早期退職。同年8月に日本の森を盛り上げる株式会社モリアゲ(https://mori-age.jp)を設立。

出演

竹本 吉輝(たけもと よしてる)/TAKEMOTO, Yoshiteru
株式会社トビムシ 代表取締役

1971年生まれ、神奈川県出身。地域社会のcommmonそのものである「森林」に着目、その地の森林業を再興しながら、素材やエネルギーや食料を域内循環できる仕組みを整え(ることを通じコロニーの動的平衡を担保す)ることを企図し、2009年株式会社トビムシを設立。以降、全国各地で森林及び地域の有機的関係性の再編集に資する(ような)事業をトータルにデザインしている。専門は環境法。国内環境政策立案に多数関与。武蔵野美術大学/大学院 非常勤講師(社会造形論)。

第2部  「じわじわ広げる地域内循環」

出演

山崎 正夫(やまさき まさお)/YAMASAKI ,Masao
シェアウッズ代表/木材商

大学卒業後、出版社勤務を経て、ドイツ木材メーカーの輸入商社に12年在籍。2009年に間伐材を活用した打楽器づくりのワークショップ集団〈カホンプロジェクト〉を創設し、2013年には木材のプラットフォーム〈SHARE WOODS〉を立ち上げる。以来、ものづくりに軸を置きながら、地域材を通じて森とまちをつなぐ活動を続けている。

出演

荒山 あゆみ(ゴロー)(あらやま あゆみ・ごろー)/ARAYAMA ,Ayumi・Goro
荒山林業 山主の配偶者

幼少期より絵を描いたりものをつくったりするのが好きで、インドアを嗜好する。体育がないのと美術の専門教育が受けられるという理由で御茶ノ水にあった文化学院に入学、ゆりかごのようなモラトリアム期を過ごす。2004年卒業後デザインプロダクション、広告代理店、雑貨メーカーなどでデザインやディレクションを経験。大量生産大量廃棄のものづくりに違和感を感じていた時にスノーボードに出会い、国産材でスノーボードをつくってる人達から木が倒れる瞬間の話を聞き、好奇心から林業を志し今に至る。

第3部 「黒魔術師養成ツアー参加の生徒たち」

武蔵野美術大学 宮崎チーム

2022年、9月。武蔵野美術大学の学生である私たち六人は、産学連携の授業で宮崎県に1ヶ月間滞在した。 林業を切り口に宮崎の魅力を第三者に伝えるというテーマに戸惑いながらも、日々必死に向き合った。 取り繕うことのない「本当の自分」が出てきたとき、色々な感情が溢れ、涙を流した。でもそれが、対話を生むきっかけとなり、対話と表現を繰り返すことで地域に潜む価値に気づいていった。 私たちが何を感じ、誰と繋がり、どんな学びを得たのか。私たちなりの成果を発表する。

武蔵野美術大学 根津チーム

*空き地・空き家・空き街再生プロジェクト概要
シャッター通りとなった根津観音通り商店街に残る暮らしの中の魅力をムサビ生の目線から発見し、アートに見立て表現した。それらをマップにまとめ、まるで美術館を巡るように商店街を見て回るアートプログラムを行うと共に、メンバーそれぞれ個人企画も展開した。 観音通り商店街から始まる根津地域の空き家・空き道・空き街再生プロジェクトの一環となるイベントを開催し成功に導いた。

北海道木づかいチーム ×ことはるよー

 

2日目【木と森の魅力編】
森育DAY「自然信仰とアート」

イントロダクション~企画意図の紹介 
「私の森.jpとハヤチネンダ〜いのちをめぐる森のこと」

コーディネーター

赤池 円(あかいけ まどか)/AKAIKE, Madoka
有限会社グラム・デザイン 代表取締役/私の森.jp 編集長/一般社団法人ハヤチネンダ 理事

ウェブ制作とコミュニケーションのあれこれ(グラム・デザイン代表)。インターネット黎明期のITベンチャーを経て1998年独立。非搾取的で、やさしく壊れない社会を目指して、主に環境・森林・地域・教育分野の情報発信を支援する。「私の森.jp」編集長、NPO法人森づくりフォーラム理事、一般財団法人ハヤチネンダ理事。

第1部 基調講演
「日本の森と野生・アート&ルーツ」

石倉 敏明(いしくら としあき)/ISIKURA, Toshiaki
人類学者・神話学者/秋田公立美術大学美術学部アーツ&ルーツ専攻准教授

1974年東京生まれ。シッキム、ダージリン丘陵、ネパール、東北日本等でフィールド調査を行ったあと、環太平洋地域の比較神話学や非人間種のイメージをめぐる芸術人類学研究を行う。美術作家・音楽家らとの共同調査や制作活動も行ってきた。
2019年、第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際芸術祭日本館展示「Cosmo-Eggs | 宇宙の卵」に参加。著書に『野生めぐり 列島神話の源流に触れる12の旅』(田附勝との共著)、『Lexicon 現代人類学』(奥野克巳との共著)など。

第2部 取り組み紹介
「越後妻有 大地の芸術祭」、
「森ラジオステーション×森遊会」 

三輪 良恵(みわ よしえ)MIWA, Yoshie
建築家/MIWA Atelier 代表

1977年新潟県生まれ。2001年明治大学理工学部建築学科 卒業。2001年〜2006年原広司+アトリエ・ファイ建築研究所勤務。2008年MIWA atelier(三輪アトリエ一級建築士事務所)設立。COOL JAPAN AWARD 2017(ひとつぼ茶室)、ウッドデザイン賞2018 入賞(ライフスタイルデザイン部門)など受賞多数。

木村 崇人(きむら たかひと)KIMURA, Takahito
現代美術家/地球と遊ぶプロジェクト 代表

愛知県出身。現代美術家。東京藝術大学大学院博士過程修了。「地球と遊ぶ」をテーマに自然のさまざまな力を活用し、その地域の豊かさに気づきをもたらす作品を制作する。国内外で作品制作やワークショップを行なっている。「瀬戸内国際芸術祭」、「台湾麻豆糖業大地芸術祭」、「いちはらアートミックス」、「北アルプス国際芸術祭」、「大地の芸術祭」、「あいちトリエンナーレ」など大型美術展の参加他、グループ展、個展多数。

木育・森育楽会実行委員長

浅田 茂裕(あさだしげひろ)/ASADA, Shigehiro
埼玉大学 教授/木育・木づかいネット理事長

1966年熊本県生まれ。埼玉大学教育学部教授。専門は木質科学。木材教育学。木を使った学校校舎、子育て支援施設などの快適性や、木材が子どもの学び、育ちに与える影響について科学、心理学などの手法で研究を進める。木質化された子育て支援施設や木を使った遊具、玩具、教材の開発、プロデュース、学校における木育プログラムの実践などを手がける。木育推進の牽引車の一人。

おしらせ